なぜスターバックスは宣伝もしていないのに選ばれるのか


6年前起業をして当時100人以上の起業女性やこれから起業をしたい人向けにコーチングを用いて

目標達成のお手伝いをさせていただいていた時に、

「個人で仕事をしていくにあたって、パーソナルのブランディングがとても大切だ」と実感し、

そこから、ブランディングのセミナーを受講したり、ブランディングについての本を読み漁りました。

個人だけでなく、企業のブランディングの成功事例も見ていく中で

当時、この本を通じて、スターバックスのブランド戦略がとても心に残りました。


スターバックスは今年で日本上陸25周年です。

今や誰もが知るカフェであると同時に、私たちの身近にある存在となりました。

スターバックスは宣伝もしていないし、価格も決して安くはない。

でもなぜこのような選ばれるブランドになったのか、とても興味深いですよね。

それは、使命(ミッション)とコンセプトにありました。


ミッションは明確になって終わりではない

「スターバックスはコーヒーを売っているのでない。体験を売っているのだ」

昔、当時のスターバックス会長兼社長兼CEOのハワード・シュルツさんが言っていました。


この体験というのは「ザ・サードプレイス(第三の場所)」というスターバックスの店舗コンセプトに象徴される

日常で手に届く少しリッチな時間です。

つまり、スターバックスは単なるコーヒーショップではなく

「自宅(第一の場所)」「職場(第二の場所)」に次ぐ「外での居場所(第三の場所)」を創造し、

お客様に提供することを、自分たちの存在意義だと考え、それに基づいて構築していったのです。


ロゴや店舗のデザイン、店内音楽、スタッフ教育、カスタマイズが自由にできたり

期間限定のメニューを出すなどのエンタメ性…


訪れてくれた人が、居心地いい時間をすごしてもらえるよう、あらゆる部分にこだわります。


ちなみに、サードプレイス(第三の場所)の4つのキーワードとして

①ロマンチックな味わい

②手の届く贅沢

③オアシス

④普段着の交流

例えば、通常は長居をされると回転率が悪くなるので店舗としてはデメリットなのですが

サードプレイスを体感してもらうのに

カフェ業界でも先駆けてWi-Fiや電源コンセントを設置したりと、長くくつろいでもらうことを推奨しました。



こういったスターバックスの事例から学ぶことは


個人においても、ミッションや自分の理念が明確になったら、それで終わるのではなく

人から見えるすべてのことにおいて、それを体現していくことが大切だということです。

行動、態度、発する言葉、発信、見た目の印象…

それをやり続けて、やり続けて、初めて私たちも「ブランド」となれるのです。



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